よく使うコマンド集 (Exchange Server)

Exchange Server

Exchange Server でのみ使用できるコマンドです。
Exchange Online では使用できません。

主に「Get-」で始まるコマンドをピックアップしており、各種設定情報を「取得」するためのコマンドです。
「Get-」を「Set-」に置き換えると設定を「変更」することができます。
※ 他に設定を追加するコマンドとして「Add-」、新規作成するコマンドとして「New-」等があります。

Exchange Server、クラウドの Exchange Online 共通のコマンドは以下です。

Get-ExchangeServer

Exchange Server のプロパティを表示します。

  • 組織内の全ての Exchange Server 一覧
  • Exchange Server のバージョン詳細
  • Exchange Server の役割
  • Exchange Server が参照するドメイン コントローラー

構文

Get-ExchangeServer -Identity “Exchange Server 名”

サンプル

この例では、Exchange Server が現在参照している DC/GC 情報を取得します。

Get-ExchangeServer -Status | fl current, static

この例では、(コマンドレットを実行している自身ではなく) 他の Exchange Server が参照している DC/GC 情報を取得します。

$server=”Ex2013.contoso.local” # 対象サーバー
$session = CreateOrGetExchangeSession $server -targetServerUriParameter $server
Invoke-Command -Session $session -Args $server -ScriptBlock {param($server) Get-ExchangeServer $server -status} | fl current, static

※ Exchange Server が現在参照できている DC 一覧を取得します。
(DC がネットワーク的に接続不可の場合や、シャットダウン中の場合は一覧に表示されません。)

プロパティ情報

プロパティ説明
AdminDisplayVersion詳細なバージョン情報
SiteExchange Server が所属するサイト
ServerRole(Mailbox など) Exchange Server の役割
Edition(Standard など) Exchange Server のエディション

Get-DatabaseAvailabilityGroup

データベース可用性グループ (DAG) のメンバーであるサーバーのリストを取得するには、Get-DatabaseAvailabilityGroup コマンドレットを使用します。

  • DAG を構成するサーバーのリスト

サンプル

この例ではデータベース可用性グループ (DAG) のリストとメンバーであるサーバーのリストを取得します。

Get-DatabaseAvailabilityGroup

プロパティ情報

プロパティ説明
NameDAG の名前
Member ServersDAG のメンバーになっているサーバー リスト
WitnessServerExchange 監視サーバー
WitnessDirectory監視サーバーのローカルパス

Get-MailboxDatabaseCopyStatus

1 つまたは複数のデータベース コピーで構成されているメールボックス データベースについての状態情報を表示するには、Get-MailboxDatabaseCopyStatus コマンドレットを使用します。

サンプル

この例では全ての Exchange Server のデータベースの状態を表示します。

Get-MailboxServer | Get-MailboxDatabaseCopyStatus

プロパティ情報

プロパティ説明
Nameデータベース名\メールボックス サーバー名
Statusデータベース コピーの状態

Status が「Mounted」、「Healthy」以外の「Dismounted」、「Disconnected」、「Failed」等になっているものが存在しない事を確認します。
存在している場合、クライアントからデータベースに接続できない可能があります。
通常は Active 側の DB が「Mounted」、Passive 側の DB が「Healthy」の Status となります。

Get-Queue

ハブ トランスポート サーバー (サービス) の役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピューターでキューの構成情報を表示するには、Get-Queue コマンドレットを使用します。

サンプル

この例では全ての ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピューターでキューの構成情報を表示します。

Get-TransportService | Get-Queue

この例では、10 を超えるメッセージが含まれるキューを一覧にします。

Get-TransportService | Get-Queue -filter {MessageCount -gt 10}

プロパティ情報

プロパティ説明
DeliveryTypeキューの配信の種類
Status通常は「Ready」
他の Status の場合は障害の可能性あり
MessageCountキュー内のアイテム数

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