よく使うコマンド集 (Active Directory)

Active Directory

Active Directory で使用可能な代表的なコマンドです。
「プロパティ情報」は使用頻度の高いものをまとめています。

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Get-ADUser

Active Directory 上に作成されたユーザーを参照するためのコマンドレットです。
「Active Directory ユーザーとコンピューター」管理ツールと同等ですが、Get-ADUser コマンドレットではさまざまな検索条件を設定し、その条件に合致するユーザーだけを抽出して参照することができます。

構文

Get-ADUser -identity "オブジェクト名"

サンプル

この例は、User1 の全属性を表示します。属性の値が「未設定」の場合は表示されません。

Get-ADUser -identity User1 -Properties *

この例は、User1 の全属性を CSV ファイルに出力します。

Get-ADUser -identity User1 -Properties * | Export-Csv -Path "c:\work\UserInfo.csv" -Encoding utf8

この例は、全ユーザーの UPN、Exchange エイリアス名、メールアドレス、メールボックスの種類、ユーザーアカウント有効 / 無効等の情報を CSV ファイルに出力します。

Get-ADUser -Filter * -Properties * |select DisplayName,Name,UserPrincipalName,mailnickname,mail,enabled,msExchRecipientTypeDetails | Export-Csv -Path “c:\work\UserInfo.csv” -Encoding utf8

この例は、Department 属性に “運用” の文字を含むオブジェクトを抽出します。

Get-ADUser -Filter {Department -like “運用“} -Properties Department

プロパティ情報

プロパティ説明
Nameオブジェクトの名前
DisplayName表示名
distinguishedNameAD 上の位置
SamAccountName<ドメイン名>\<アカウント名> 形式で AD にログオンする際に使用される
UserPrincipalName<アカウント名>@<UPN サフィックス名> 形式で O365 連携でログインする際に使用される
mailユーザー アカウントのプロパティ (ADUC) で「電子メール(M:)」の値
EmailAddressExchange 環境の場合はプロファイル作成時に使用
targetAddressExchange Online メールボックス転送用アドレス

Get-ADGroupMember

AD のグループに所属するメンバーを取得します。

構文

Get-ADGroupMember -identity “グループ名”

サンプル

この例は、group1 という名前のグループに関する詳細情報を返します。

Get-ADGroupMember -identity group1

プロパティ情報

プロパティ説明
name所属するメンバー名
distinguishedNameAD 上の位置

Get-ADPrincipalGroupMembership

ユーザー (グループ) が所属している AD グループの情報を取得します。

構文
Get-ADPrincipalGroupMembership -identity “ユーザー (グループ) 名”

サンプル

この例は、User1 が所属している AD グループを取得します。

Get-ADPrincipalGroupMembership -identity User1

プロパティ情報

プロパティ説明
name所属するグループ名
GroupCategoryグループの種類
distinguishedNameAD 上の位置

nltest

使用しているドメインコントローラーの情報や IP アドレス等を取得します。Active Directory ドメインに参加できていることを確認します。 ドメインに参加している端末から実行します。
コマンドプロンプトは「管理者として実行」で起動します。

構文

nltest パラメーター:ドメイン名

サンプル

この例は、特定のクライアントがどの Active Directory サーバーで認証されているかを確認します。

nltest /dsgetdc:ドメイン名

DC と接続できず、キャッシュログオンしている場合は以下のエラーになります。
DC 名の取得に失敗しました: Status = 1355 0x54b ERROR_NO_SUCH_DOMAIN

この例は、DC 一覧を取得します。

nltest /dclist:ドメイン名

この例は、クライアント端末が Active Directory に正しく「参加」出来ているかを確認します。

nltest /sc_verify:ドメイン名

/sc_verify はセキュアチャネルを検証するオプションです。
このコマンドを実行したコンピュータが正しくドメインに参加できていれば、セキュアチャネルが確保されているドメインコントローラの名前が表示されます。
(例:\\dc01.aaa.bb.local)
DC に接続できない場合 (キャッシュログオンも) は以下のようにDC 名が空欄になります。
信頼された DC 名
信頼された DC 接続状態 Status = 1311 0x51f ERROR_NO_LOGON_SERVERS

dcdiag

Active Directoryドメインコントローラーの診断を行うために使用されます。例えば、ドメインコントローラーの健全性をチェックする場合や、ドメインコントローラーの機能レベルを確認する場合などに使用します。

サンプル

Active Directory ドメインコントローラーの健全性のチェック行います。エラーや警告がある場合は、その原因を調べ、修正することができます。

dcdiag /v

Active Directoryドメインコントローラーの同期の確認を行います。このコマンドを実行すると、ドメインコントローラー間での同期に関する情報が表示されます。Active Directoryのレプリケーションが正常に機能しているかどうかを確認することができます。

dcdiag /test:replications

Active DirectoryドメインコントローラーのDNSの確認を行います。DNSサービスが正常に動作しているか、DNSレコードが正常に登録されているかどうかを確認することができます。

dcdiag /test:DNS

このコマンドを実行すると、ドメインコントローラーで実行されているサービスに関する情報が表示されます。特定のサービスが実行されていない場合や、サービスの実行にエラーが発生している場合は、問題の解決策を調べることができます。

dcdiag /test:services

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