データベースを停止 (ディスマウント) 可能な環境でのバックアップ / リストア検証になります。
休日作業などで CU 適用前のバックアップなどを想定しています。
環境
サーバー構成
サーバー OS | ロール | サーバー名 |
---|---|---|
Windows Server 2019 | Exchange Server 2019 メールボックス | EX01 |
Windows Server 2019 | Exchange Server 2019 メールボックス | EX02 |
Windows Server 2019 | 監視サーバー | EXW |
DAG の構成
データベース | データベース コピー | 所属ユーザー |
---|---|---|
DB3 | EX01,EX02 | user04 |
バックアップ
サーバー EX01 で作業を行います。
[Exchange 管理センター] を開き、[サーバー] – [データベース] をクリックし、該当のデータベース (今回はDB3) を選択します。
[…] ボタン (その他) をクリックし、[マウント解除] をクリックします。
警告で [はい] をクリックします。
[状態] が [マウント解除済み] になったことを確認します。
データベースの復旧を EX01 で実施するため、[アクティブなサーバー] を EX02 → EX01 に切り替えます。
※ [アクティブなサーバー] が既に EX01 になっている場合は不要な作業です。
※ 復旧作業を EX02 で実施する場合は不要な作業です。
警告で、[はい] をクリックします。
正常完了を確認し、[閉じる] をクリックします。
[アクティブなサーバー] が EX01 に変わったことを確認します。
データベース DB3 をダブルクリックで開き、[データベース パス] を記録します。
確認後、[キャンセル] をクリックします。
コマンド プロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
eseutil /mh “データベース パス\データベース名.edb”
実行結果より、データベースが [Clean Shutdown] であることを確認します。
State: Clean Shutdown
※ ステータスが Dirty Shutdown の場合は別途調査が必要です。
データベースが破損している可能性が考えられるため、バックアップとしては使用できません。
DB3.edb ファイルを他の場所にコピーします。
リストア
データベース DB3 は EX1、EX2 の 2 台の Exchange サーバーにコピーがあります。
そのため通常は、いずれかの 1 台が停止しても DB3 に所属するユーザーに影響はありません。
今回は DB3 が EX1、EX2 どちらのサーバーにおいてもマウントに失敗してしまう最悪のシナリオを想定し、リストアによる復旧を行います。
EX1、EX2 のデータベースファイル (DB3.edb) を意図的に壊します。
DB3.edb(元のファイル) → DB3.edbOld にリネーム
新規でテキストファイルを作成 → DB3.edbにリネーム
[…] ボタン (その他) をクリックし、[マウント] をクリックします。
警告で、[はい] をクリックします。
データベース ファイル DB3.edb が空のファイルであるため、マウントに失敗しました。
[OK] ボタンをクリックします。
バックアップを EX01 に復元するため、EX02 のデータベース コピーを削除します。
警告で、[はい] をクリックします。
データベースを手動で削除する旨のポップアップ画面では [OK] ボタンをクリックします。
[コピーがあるサーバー] で EX02 が削除されていることを確認します。
EX01、EX02 上でデータベース フォルダー内のファイルを全て削除します。
ファイルがすべて削除されました。
※ 一部のファイルが削除できない場合、[Microsoft Exchange Information Store] サービスを一時的に停止します。削除後直ちに起動します。
別の場所にコピー (バックアップ) しておいた DB3.edb ファイルをデータベース フォルダーにコピーします。
[…] ボタン (その他) をクリックし、[マウント] をクリックします。
警告で、[はい] をクリックします。
DB3 が [マウント済み] になっていることを確認します。
データベース フォルダーに複数のファイル (トランザクションログ、チェックポイントファイルなど) が自動作成されたことを確認します。
EX02 サーバーへのデータベース コピーを作成します。
[…] ボタン (その他) をクリックし、[データベース コピーの追加] をクリックします。
[メールボックス サーバーの指定] で EX02 を指定し、[保存] をクリックします。
正常に完了したことを確認し、[閉じる] をクリックします。
[コピーがあるサーバー] で、EX02 が追加されたことを確認します。
OWA で、DB3 に所属するユーザー (user004) で正常に接続でき、過去のメールも参照できることを確認します。
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